手足口病・ヘルパンギーナでお口が痛い!食べられるもの・飲めるものガイド
はじめに:夏風邪のシーズン到来。一番の修羅場は「ごはんが食べられないこと」
こんにちは!幕張キッズクリニックです。
夏休みが近づき、子どもたちはプールやお出かけを楽しみにしている頃でしょうか。
しかし、小児科の診察室では、この時期特有の「夏風邪」で来院されるお子様が急増しています。
夏の代表的な感染症といえば、「手足口病」や「ヘルパンギーナ」です。
これらの夏風邪の大きな特徴は、喉の奥や口の中に、とても痛い「口内炎(水ぶくれ)」がたくさんできてしまうこと。
高い熱が出ることも心配ですが、多くの親御様を一番悩ませるのは
「子どもが口の中を痛がって、水もごはんも一切受け付けてくれない…!」
という事態です。
お腹は空いているのに
食べると痛いから泣いて嫌がる我が子を見るのは、本当に胸が痛むものですよね
「このまま何も食べなくて大丈夫?」「脱水症状にならない?」
と焦ってしまうパパ・ママも多いかと思います。
そこで今回は
お口が痛いときの食事選びのコツや、おすすめする具体的なメニュー
そして受診の目安について詳しく解説します!
お口が痛いときのごはん選び「3つの鉄則」
口の中に傷ができているときは、大人でもカレーやトマトがしみて痛いですよね。
デリケートな子どもたちのお口を守るために、まずは食事選びの基本を押さえておきましょう。
- 「冷たいもの」「喉ごしが良いもの」を選ぶ
温かい食べ物は、口内炎の痛みをより刺激してしまいます。おかゆやうどんなども、しっかり冷ましてからあげるのが基本です。また、噛まずにツルンと飲み込める「喉ごしの良さ」が重要になります。 - 「酸っぱいもの」「塩気が強いもの」は絶対に避ける
トマト、みかんやキウイなどの柑橘系フルーツ、ケチャップ、マヨネーズなどは、酸味が強いため激痛を伴います。また、醤油や塩味が濃いスープ、アツアツのポテトなどもNGです。 - 「パサパサ・サクサク」は口の中を攻撃する
パンの耳、クッキー、おせんべい、から揚げの衣などは、固いカケラが口内の水ぶくれに当たって痛みを引き起こします。
ナースがおすすめ!これなら食べやすい具体例リスト
「じゃあ、具体的に何ならいいの?」という時のために
スーパーやコンビニでも手に入りやすい「お助け食材・メニュー」をまとめました。
- ゼリー・プリン・水ようかん
冷たくてツルンと入るので、最も食べやすい定番です。栄養補給用のゼリー飲料も重宝します。 - アイスクリーム・シャーベット
「風邪のときにアイス?」と思われるかもしれませんが、小児科では大賛成です!冷たさでお口の中の痛みが一時的に麻痺するため、喜んで食べてくれる子が多いです。バニラなど刺激の少ない味がおすすめです。 - 冷やした豆腐・茶碗蒸し
栄養面が心配なときは、絹ごし豆腐を冷や奴にしたり、冷ました茶碗蒸し(具なし、または細かく刻んだもの)がおすすめ。タンパク質が優しく摂れます。 - 冷やしうどん(クタクタに煮て冷ましたもの)
主食を摂らせたいときは、うどんをハサミで短くチョキチョキ切り、薄めの冷たいお出汁でツルッと。 - スープやポタージュ(冷製)
コーンポタージュやカボチャのスープを冷蔵庫で冷やしたものは、甘みがあって子どもたちに大人気です。
食べさせ方のワンポイント
スプーンをお口の奥まで入れると、口内炎に当たって痛がります。
スプーンの手前に少しだけ食べ物をのせ
「お子様が自分の唇で、上の前歯の裏あたりに持っていく」
ように優しく食べさせてあげてください。
ストローが痛い場合は、スプーンで少しずつ水分をすくって飲ませるのも効果的です。
食べられなくても大丈夫?小児科を受診する目安
親御様から「今日、ゼリー1個しか食べていません」と涙目で相談されることがありますが、結論から言うと、数日間であれば、ごはん(固形物)は食べられなくても問題ありません!
人間の体にとって、本当に大切なのは「水分」と「お塩分(電解質)」です。
以下のような様子が見られたら、脱水症がすすんでいるサインですので、我慢せず幕張キッズクリニックを受診してください。
- 水分(お水、麦茶、経口補給水、イオン飲料など)も一切飲めない
- おしっこが半日以上(約6〜8時間)出ていない、または色が非常に濃い
- 泣いているのに涙が出ない、唇がカラカラに乾いている
- ぐったりして、目がうつろになっている、呼びかけへの反応が鈍い
当院では、お子様の脱水の程度をしっかりと診察し
必要に応じて水分を補給するための点滴や
お家で少しでも楽に過ごせるようなお薬(痛み止めの座薬や飲み薬など)の処方を行います。
おわりに
手足口病やヘルパンギーナの口の痛みは、発症してから3〜4日がピークです。
その後は、嘘のように自然と痛みが引き、またモリモリ食べてくれるようになります。
「せっかく作ったのに全然食べてくれない…」
と落ち込む必要は一切ありません!
この3〜4日間は、栄養バランスのことは一度忘れて
お子様が「これなら口に入れられる」というアイスやプリンだけでも大正解です。
パパもママも肩の力を抜いて、この修羅場を乗り切りましょう。
「水分が摂れているか心配」
「痛がり方が激しくて可哀想」
という時は、いつでも遠慮なく当院へお越しくださいね。
しっかりサポートいたしますので、一緒に夏を元気に乗り越えましょう!






